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裁かれて育った人間の末路 [疵痕]

俺も姉も、両親に受け入れられた記憶が無い。
両親は、常に親絶対的に強い立場から、一方的に、
子供を、監視し、裁き、罰する存在であった。
彼らは「子供のため」という大義名分の元、
子供のあら探しをして、シメ続けた。

子供には、自己弁護の機会は(強制的に)与えられた。
子供の言い分を聞くというのも、子供を理解するためではなく、
裁判が公正に行われているということを示すための儀式にすぎない。
裁判官と検察が同一人物なんだから、弁護人に勝ち目はない。
裁判が始まったら最後、被告人に有罪判決が出るのは確定的だ。
だから、裁判を起こされることを防がないといけない。
そのためには、親に弱みを見せないことだ。

物心ついたときから、何かを親に相談するという選択肢は無かった。
親が、親身になって、一緒に考えてくれるなどあり得ないことだ。
失敗がばれたら最後、鼻血も出なくなるまで裁かれて、有罪判決を言い渡される。
だから、困難な状況に陥ると、親に悟られないようにびくびくしながら、
一人で途方に暮れるのだった。

俺と同じように裁かれて育った人間には、独特の臭いがあり、すぐにわかる。
裁かれて育った人間に共通する特徴は次の通り。

  • 自己否定的であり、それを隠すために虚勢を張る。
  • 自己否定感を打ち消すために努力をするので、周りの評価は高い。
  • 他人に頼らないし、他人に弱みは見せない。
  • 自分の正義で、容赦なく他人を裁く

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haru

はじめまして。
いつも拝見させていただいてます。

自分に置き換えて納得してみたり、
自分だけではないと、慰めてみたり、
勝手に上手く説明できない自分の感情を
整理していただいている気分になって読んでます。

これからも更新楽しみにしてます。
by haru (2007-04-19 11:40) 

MK

しばらく前にこのblogを発見して
最初の方から遡って読ませて頂きました。

よく分析されていて、内容自体は非常に説得的でありながらも、
鋭い言葉遣いにドキッとさせられることも多かったです。

親の愛情を受けずに育った人の振る舞いに対して
すごく批判的なのかと思っていましたが、
katuoさん自身のご体験でもあるんですね。
まさに「こころの肥溜め」ですね。
by MK (2007-04-21 01:02) 

いろこ

 まさにわたしのことだと感じました。この裁かれて育った人の特徴なんかそのものです。臭いはばれていないと思っていましたが、ばれていたのですね(笑)

 この裁くという習慣自体が毎日の生活からエネルギーをもらしているように思います。それを改善すべく日々自分の心のクセを検証しています。
似たような人がいたことがとても嬉しいです。

 わかりやすく書かれている文章とてもありがたいです。
by いろこ (2010-01-17 15:20) 

しましま子

最近すべてがうまくいかず、生きづらさを感じていている中で
ネットで色々調べまくった結果、幼少期の育ちに原因があることが
多いとのこと。
偶然、このブログを発見し、まさに書かれているのがその通り!と
同感しました。また合わせて、同じような人がたくさんいるんだとも
思いました。気づいた時点での行動如何により、さらに人生が
大きく左右されるんだろうなと思いました。
自分が変わらないと誰も助けてくれないですよね。。
でも私は最悪なことに、一番”努力”というものが嫌いなんで、たぶん
このままもっと不幸な”羊”になってしまうんだろうな、、と予測しています。
わかっていながら、でも努力はしたくないなんて、本当人間のクズだなと。
人として最低ですが、所詮あの親の子だしと思ってしまう私デス・・・
by しましま子 (2011-05-16 02:09) 

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