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「親がいない人もいるのだから、親の悪口を言うべきではない」という欺瞞 [親子論]

親を切るというのは自分の過去の大部分を捨てることだ。
親を切れば、兄弟・親戚とも切れる可能性が高い。
それだけの犠牲を払っても、切らないと自分を守れないような親もいる。
俺にとっては、親はいない方がマシだから、親との縁を切ったわけ。
すばらしい親がいる人はもちろん、うらやましいけど、
何らかの事情で、最初から親がいない人もとてもうらやましい。
どんな親でもいるだけですばらしいという奴には、
俺の親にのしをつけて謹呈したいぐらいだよ。

世の中には親のせいで苦しんでいる人も大勢いる。
可哀想な人への配慮が必要というのなら、
俺のようにマイナスな親を持った人間に配慮して、
親の愛情のすばらしさを語るのを禁止するべきだよ。
でも、そういう意見は聞いたことがない。
「就職できない人もいるから、仕事の愚痴を言うな」とか
「北朝鮮のような独裁国家もあるんだから、日本政府の悪口を言うな」
とか、この理屈はなんだって使えるはずなんだけど、
この理屈で守られているのは親だけなんだよな。

「親がいない人もいるのだから、親の悪口を言うべきではない」というせりふは、
子供の批判を封じるために、親が子供に向かって言う場合が多い。
親が自分への批判を防ぐためにつかう常套句なんだよ。
でもって、親に支配されている子供がそれを鵜呑みにしてるわけ。
他人が親の悪口を言うのに過剰反応する奴は、
きっと自分の親から批判を禁じられていたんだろうね。

本当に親がいない人は、親がいなくて困ることもあるけど、
煩わしいことがないから、悪いばかりではないと言ってたりする。


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