いい恋したい症候群 [愛憎論]
いい恋愛したい症候群というような病気がある。
患者は、女に多いが、男にも少なくない。
この病気にかかると、とにかく「恋愛」をしたくてたまらなくなる。
恋愛が目的で、恋人はそのための手段に過ぎない。
独りで恋愛はできないから、相手が必要なだけで、
相手には全く興味がない。
いい恋愛したい病の患者には、
「恋愛とはこういうもの」という強い先入観があり、
相手が自分の先入観と違う動きをすると、相手を非難する。
相手がどういう人間で、何を求めているかなんてお構いなしに、
ひたすら、テレビなどのメディアによって与えられた恋愛観に追従する。
お笑い芸人と同じようなしゃべり方をする男と
モデルと同じような化粧をした女が、
話題の店ではやりのものを食べて、おしゃれなホテルでさかる。
二人でフォーマット通りの「恋愛」という作業をしているだけ。
そこにあるのは形だけで、心のつながりが無い。
だから、心の底では満たされず、不安になる。
そこで、他人に認めてもらおうとして、人前でべたべたする。
「わたしたち、いい恋してます」と周囲に必死でアピールするアベックは、
「わたしたちの関係は、他人に認めてもらえないと安心できないような、
上っ面だけの関係です」と言っているようなものだ。
本人たちは見せつけているつもりなのかもしれないけど、逆に哀れだな。
テレビドラマにあこがれて、
自分もドラマを追体験したいのかもしれませんね。
そうすると、恋愛ではなくテレビドラマの代償行為なのかもしれません。
恋愛のフィクションのドラマをさらにマネて、現実がフィクション化してしまう。
イビツな現象です。
by (2005-05-23 17:38)
恋愛依存症の人は、ちゃんとした愛を知らない。
でもって、親から得られなかった愛を恋愛で得ようとしているように思います。
愛されなかった人に希望をあたえるという意味ではメディアも役に立ってます。
ただ、その希望がまがい物だという致命的な問題がありますが、、、
by katuo (2005-05-24 21:18)